2024/07/18 01:35
ご無沙汰しております。
PURPLE HAZEデザイナーのNABEです。
ここ数ヶ月、イベントや出張が重なりだいぶ更新が滞っていました。
バニー誕生秘話もひと段落したので、ここからはバニーの特徴について深掘っていきたいと思います。
まず最初に触れるのは、バニー最大の特徴とも言える極限の柔らかさと強度を両立した独自の製法です。
【ハイブリッドマテリアル製法】と名付けたこの製法は、その名の通り異なるマテリアルを融合させた製法です。
稼働部、いわゆる「うさ耳」の部分は使い込んだ一軍ポークを彷彿とさせるテロテロの超ソフトマテリアル。
強度的に限界まで柔らかく調合しています。
そして、フックをセットするボディ部は針持ちを重視したセミハードマテリアル。
ラバージグは過酷な使用下に置かれることが多いルアーの代表格です。
特にガード付きのアーキーヘッドタイプは、複雑なカバーに無理やり撃ち込むために産まれたルアーであり、複雑なカバーへ繰り返し投入されては回収され、時にはスキッピングを繰り返すこともあるジグにセットされるトレーラーへのダメージは想像以上に大きいものです。
カバーをテンポよく流している際にトレーラーが徐々にグズってきて、ズレては戻してを繰り返すストレスはカバーゲームを愉しむアングラーなら誰しもが体験していることでしょう。
もちろん私もその一人。
リズムが大切なカバーの釣りで、それを崩された時のイライラは半端じゃないです笑
そんなストレスを少しでも軽減するために、やや肉厚なボディにセミハードマテリアル、そしてノンソルトという3要素を兼ね備えたボディが誕生しました。
作った自分で言うのも難ですが…
この製法は相当よく出来ています。
というのも、本来異なる硬さのマテリアルを繋ぎ合わせると、その繋ぎ目の強度が著しく低下することが一般的だからです。
PURPLE HAZEでは、この異なるマテリアルを独自の成形方法と温度調整を行うことで繋ぎ目の強度を格段に上げることに成功しました。
Instagramのリールで紹介していますが、もはやインジェクションのワームを超えるレベルの強度を出しています。
あ、たまに聞かれますがエラストマーではないです。
ごく一般的なソフトプラスチックマテリアルと概ね変わらない素材ですが、製法次第でここまで強度を出すことができます。
実際にバスを釣ってもそのまま使用できることも多く、インジェクションのトレーラーワームよりも長持ちすることもしばしば。
オールハンドメイドなので多少値段は上がってしまいますが、釣れるバスの数を考えるとそこまで高いとも言えないかもしれません。