2024/05/13 18:52




前回、悩んだ末に当初考えていたサイズとは全く異なるフルサイズトレーラーが出来上がってしまったことをお話ししました。




「ちびうさ」の姿を取り戻すべく、マスターモールドを一から作り直します。





あくまでもコンパクトに、それでいてボリューミーに。




それがちびうさトレーラーの生まれた理由です。










表面の処理は自然物を彷彿とさせる不揃い感を待たせつつ、機能面は実釣時にストレスにならないレベルまで持っていくため細部に渡り調整を行います。




耳の先は水を受けるべきか、水を逃がすべきか。




テストを重ね、人間が目視した際に感じる美しさを求め「水を逃がす」に決めます。




その代わりに、フックをセットするボディと耳の中腹部により厚みを持たせて全体の水を掴む面積を広げました。




そして表面処理も数種類のパターンを作成し、最終プロトが完成。








アクションも見た目も、ほぼ満足のいくものに仕上がりました。





ここから量産用に微調整を行い、製品版のマスターモデルがついに完成します。






もちろんCADや3Dプリンターを一切使用しない、完全ハンドメイドです。





造形を何度も削り直し、一つ一つの凹凸も全て手作業で施しついに完成しました。






構想5年に及ぶ長ったらしいプロジェクトがついに形になった瞬間です。