2024/04/11 03:33
さて、前回の続きです。
パーツを動かすためにスリットを入れてみたところまでお話ししました。
次に考えたのが、より水押しを強くすることで【小さくて強い】というスタート段階から求めていた最大のテーマへより近づけようという案外簡単そうなことでした。
単純に、パーツの厚さそのままに幅を広げてしまえば物理的に水を掴む面積が広くなるため当然水押しは強くなります。
ただ広くするだけでは少々面白みに欠けるため、気分転換も兼ねてデザインを一新してみることに。
従来のようなゴツゴツとした不揃い感から一転し、ツルッとした工業製品のような見た目に仕上げてみました。
前回の記事をご覧いただいた皆様は全く別物やんと思ったでしょう笑
全長はほぼ変わらないのですが、よりスリットを細かく入れた幅広パーツへ変更しました。
フックをセットするボディ部にはキャストで吹っ飛んでいくのを防ぐために申し訳程度にポッチもつけてみました。
この頃はちょん掛け仕様だったため、キャストで飛んでいく現象が頻発していたのですよね…
このタイプは量販店時代に「なべちゃん福袋」の中身の一つとして限定5パックのみが世の中に送り出されました。
これを持っているあなた、相当な古参ですよ…笑
そして結論からするとこのタイプは出来がイマイチでした。
福袋に入れておいてそんなこと言うなよって話なんですがこれは事実なんです…
幅を広くすることで当然水を多く掴むようになりました。そこは当たり前ですが狙い通りです。
水を多く抱えたパーツは当然その水をどこかに逃がす必要があります。
その逃がす方向に問題がありました。
この形状だと、内側に向かって仰ぐように動くことでパーツの境界の割れ目から水を逃がすようになります。
鳥が羽ばたく時のような動きです。
これが気に食わなかったのが当時の私。
ポークでジグストした際は、綺麗に上下にパーツが動くことで上下以外の方向に向かっての水押しは極めて少なくなります。これはロスが少ないとも捉えることができます。
目指したのはあくまで「上下」の水押しの強化だったため、同じ水押しでもこれは納得がいくものではありませんでした。
修正すべき点があまりにも明確なため、次のタイプではより「上下」を強く意識した形状へと変化していきます。
続く